4.キャッチャー達の憂鬱、ピッチャー達の××


俺は、御幸先輩目当てで、青道へ来たんだ!!
だけど、クリス先輩というすご腕キャッチャーにも出会えた。


「沢村ー。栄ー純ー。」


俺の事を呼ぶ御幸先輩。
最近俺の呼び方に癖が出てきた・・・。


「なっんすか!御幸先輩。その呼び方!!」


俺の事を呼ぶ御幸先輩。


「可愛いだろ?愛着ある感じで。」


っと、また悪びれもなくにっかっと笑う。
その笑い顔をみるとドッキとしてしまう。
だから、何でも許しちゃうのかな?
俺は最初御幸先輩に憧れていたから。


「沢村、最近俺に「受けろって」って言って来ないな?」


あー最近シャドーをマスターしたからあえて行かないようにしてるだけなのに。


「へっ?受けてくれるんすか?」
「今なら、大サービスよ。沢村の為ならね。」


何か裏がありそうな予感・・・。


「いいんすか?お願いしやす!!」
「おー今日は素直じゃん。どうした?」
「御幸先輩の方が素直じゃないっすか?」
「はぁ?お前降谷と同じこと言うのな!」
「へっ?降谷ぁ?」
「キャッチャーはな、ピッチャーの成長を見たいわけ。それが勤めだろ?何せ、お前と相棒なんだからな?」


ま、またこの人は・・・。
出会ったときと同じことを言ってくれる・・・。
俺はその言葉にいちいち眩暈を覚えた。